確定申告が必要な人とは？
それは、年間の所得が所得控除を引いた金額が、プラスになる人。ただし「年収が2,000万以下で、一か所からしか給料を貰っておらず、副業が20万円以下の人」は、基本的には、確定申告は必要としていません。所得が48万円（基礎控除額）以上ある自営業やフリーランスなどの個人事業主は、確定申告が必要となります。
また、家や土地の賃貸収入があって不動産所得がある人、また株取引やFXなどの譲渡益が48万円以上ある人は確定申告が必要となります。ただし、自動的に源泉徴収が行われる特定口座を利用している場合や、NISA・つみたてNISAなどの非課税投資枠内での投資だった場合は確定申告の必要はありません。
あと競馬の払戻金や法人からもらった金品、懸賞で当たった賞金品などは「一時所得」となるので、このお金が、「収入を得るために支出した金額＋特別控除額（最高50万円）」よりも大きく所得税が発生する場合は、確定申告が必要になってきます。パチンコなども確か「一時所得」となるはずです。ただ、競馬やパチンコは、税務署が調べられない（銀行に振り込まれないお金）ので、ほとんどの人が申告していないのが、現状なんですよね。
また退職所得があって、退職した企業に「退職所得の受給に関する申告書」を提出していない時は、退職所得についても確定申告を行い精算しなければなりません。それと、年度の途中で退職して年末調整を行っていない場合や、給与以外の所得が20万円を超える場合も、確定申告を行う必要があります。
「退職所得の受給に関する申告書」を提出している場合は、源泉徴収ですでに課税しているので、原則として退職所得に関する確定申告は必要ありません。
